【特長】
汎用のゴムシートバタフライ弁が軽量で、操作性も良好で、ゲート弁、グローブ弁等に代わって使用されていますが、高圧・高温用のいわゆるハイパフォーマンスバタフライ弁については、鋳鋼ゲート弁からの切り替えが進んでおりません。
これは、ハイパフォーマンスバタフライ弁の圧力損失がゲート弁に比べて大幅に大きい事が大きな要因として上げられます。
例えば、従来のハイパフォーマンスバタフライ弁のCV値を100とすると、ゲート弁のCV値は200以上となり、少ない損失で、流体を流す事が、困難でした。そこで、今回開発した、ハイフローは、この圧力損失を大幅に下げる事を 1 つの目的として開発しました。これにより、従来ゲート弁の半分以下であったCV値が、約70%まで達成され、お客様の需要に十分応えられる性能を実現しました。
従来ハイパフォーマンスバタフライ弁はトルクが高く、操作性が今一つと考えられてきましたが、ハイフローはトルクを下げることにも明確な目標を持って開発を行いました。
これは、二重偏心弁の弁体とシートリングの偏心量、及び、弁体とシートリングのシールポイントを最適な位置に設定することで、従来よりも大幅に操作性の良好なハイパフォーマンスバタフライ弁が完成しました。
高温仕様の場合には、市販の渦巻きガスケットがそのまま使用可能です。
従来、ハイパフォーマンスバタフライ弁の渦巻きガスケットは、メーカーオリジナルの寸法で決定されることがほとんどで、市販の渦巻きガスケットは使用できませんでした。
これは、フランジシール面にシートリングの押さえがはまり込んでいることと、弁箱の外径寸法が、各フランジ規格で、異なる事によるものでした。
今回、ハイフローは、JIS10K/16K/20K、及び、ASME150 の市販のガスケットにも適合する様、弁箱とシートリング押さえの形状を工夫しました。
PTFEシートの体積を少なくし、温度による膨張の影響を減らすことで、低温から高温まで、安定した弁座シール性を実現しました。
【注意事項】
ご使用されるフランジ規格をご指定ください。
駆動部の選定は、使用圧力が1MPa以下と1MPa〜2MPaで異なることがありま
す。本表に記載している操作機は1MPa以下の選定です。